銀盤プリンスに、恋をして/扶桑社、2013

銀盤プリンスに、恋をして/扶桑社、2013

柊矢(しゅうや)は、将来を期待される若手フィギュアスケーター。
気高くて美しい"アイス・プリンス"は、しかし壁に突き当たっていた。
思うようにいかない演技に、苛立ちが募る日々。
リンクの食堂で働く栄養士の小春(こはる)は、いつも笑顔で口うるさくてお節介。
柊矢は、小春に惹かれる自分の気持ちを持て余していた。
素直になれず、意地悪く振る舞ってばかり。
でも、小春は、彼の甘えを全部受け入れていた。
けれどある日、柊矢はコーチと言い争いをしてイライラした気持ちを小春にそのままぶつけてしまう。
笑顔が消えた小春。
彼女を深く傷つけてしまったことを知って柊矢は、雨の中を飛び出した。
気が付けばずぶぬれで知らない場所にひとりぼっち・・・。
柊矢にも、わかっていた。
今そばにいてほしい相手は、ほかならぬ小春だ・・・。
オトナになりきれないツンデレ王子様と、氷上に輝くプリンスにひっそりと憧れるオトナの女性のせつないラブ・ストーリー。
〈カバーイラスト:アカギギショウさま〉